6月4日(金)東日本新人王予選〈後楽園ホール〉
◎S・ライト級 4回戦
野崎 祐一郎(八王子中屋/4戦3勝2KO1敗)
vs
宮崎 辰也(マナベ/5戦3勝3KO1敗1分)
結果…2R2分55秒KO負け
試合の大半を支配するも逆転TKO負け、しかし野崎はここからだ!
野崎祐一郎選手の東日本新人王戦準々決勝は、試合をほぼ支配するも2回終了前にダウンを奪われ、その後の追撃によりTKO負けとなりました。
今年2月に判定で4年ぶりの復帰戦を勝利で飾ると、新人王予選に参戦し初戦は最終回TKO勝利。確実にリングの上で戦う感覚を取り戻して来ました。
4年前、野崎君は家族を持つ事を決心する中で、ボクシングとの両立の難しさを感じて若いながらも現役を引退。そのとき一度は諦めたのが新人王戦への参戦でした。しかし去年、再びボクシングに戻る事を決意、ボクシングのTV放送を見て、うずく姿の野崎君を見た妻が背中を押してくれたのだ、と彼は言いました。2年前に生まれた娘も育てる中、父親としても、ボクサーとしても半端になる事のないよう、全力で練習し、働いてこの日の対戦を迎える事になりました。
そんな野崎君の試合は最高の立ち上がりを見せて始まりました。ステップを刻んで常に動く中、離れた距離からジャブ、詰まればボディとリズムよく上下に打ち分け、相手の宮崎選手を寄せ付けません。相手の手数が少なかった事もありましたが、課題としていたディフェンスも崩す事なく1回を終えます。
続く二回もボディのレバーブロー等で相手の動きを止めると、ストレートを顔面に打ち込み、優勝候補の一人と目されていた宮崎選手に、触れさせる事もない一方的なペースでこの回も進めて行きました。
しかし、この2回終了前、相手の左フックを痛烈に顔面にもらうと、打たれ強い野崎君がまさかのダウン。後頭を打ち、何とか立ち上がるも足取りがおぼつかない中、残り数秒の所で相手に詰められストップ。わずか20秒ほどでの大逆転劇でした。
試合後の野崎君は多くを語る事なく、悔しさを噛み締めていました。1発の出来事だったので、身体にダメージはありませんでした。その事が彼の家族への救いだったとともに、また試合後、彼が救われるのもこの家族がいるからなのだと思いました。
去年の復帰を決意以来、走り続けた野崎君。「また休んでから頑張りますので、よろしくおねがいいします!」と答える彼の姿は逞しく見えました。
しばしの休息後、彼には次の成長が必ず待っているはずです。そのとき、また皆の応援が彼の傍らにあれば、と願います。応援有り難うございました!
■ 写真提供:こんどうさん
こんどうさんの写真館(下の6枚以外の写真も沢山UPされています。)
■ 東日本ボクシング協会公式携帯サイトボクシングモバイルの試合速報(有料)にも、試合内容と画像がUPされています。(無料ページもあります)
◎S・ライト級 4回戦
野崎 祐一郎(八王子中屋/4戦3勝2KO1敗)
vs
宮崎 辰也(マナベ/5戦3勝3KO1敗1分)
結果…2R2分55秒KO負け
試合の大半を支配するも逆転TKO負け、しかし野崎はここからだ!
野崎祐一郎選手の東日本新人王戦準々決勝は、試合をほぼ支配するも2回終了前にダウンを奪われ、その後の追撃によりTKO負けとなりました。
今年2月に判定で4年ぶりの復帰戦を勝利で飾ると、新人王予選に参戦し初戦は最終回TKO勝利。確実にリングの上で戦う感覚を取り戻して来ました。
4年前、野崎君は家族を持つ事を決心する中で、ボクシングとの両立の難しさを感じて若いながらも現役を引退。そのとき一度は諦めたのが新人王戦への参戦でした。しかし去年、再びボクシングに戻る事を決意、ボクシングのTV放送を見て、うずく姿の野崎君を見た妻が背中を押してくれたのだ、と彼は言いました。2年前に生まれた娘も育てる中、父親としても、ボクサーとしても半端になる事のないよう、全力で練習し、働いてこの日の対戦を迎える事になりました。
そんな野崎君の試合は最高の立ち上がりを見せて始まりました。ステップを刻んで常に動く中、離れた距離からジャブ、詰まればボディとリズムよく上下に打ち分け、相手の宮崎選手を寄せ付けません。相手の手数が少なかった事もありましたが、課題としていたディフェンスも崩す事なく1回を終えます。
続く二回もボディのレバーブロー等で相手の動きを止めると、ストレートを顔面に打ち込み、優勝候補の一人と目されていた宮崎選手に、触れさせる事もない一方的なペースでこの回も進めて行きました。
しかし、この2回終了前、相手の左フックを痛烈に顔面にもらうと、打たれ強い野崎君がまさかのダウン。後頭を打ち、何とか立ち上がるも足取りがおぼつかない中、残り数秒の所で相手に詰められストップ。わずか20秒ほどでの大逆転劇でした。
試合後の野崎君は多くを語る事なく、悔しさを噛み締めていました。1発の出来事だったので、身体にダメージはありませんでした。その事が彼の家族への救いだったとともに、また試合後、彼が救われるのもこの家族がいるからなのだと思いました。
去年の復帰を決意以来、走り続けた野崎君。「また休んでから頑張りますので、よろしくおねがいいします!」と答える彼の姿は逞しく見えました。
しばしの休息後、彼には次の成長が必ず待っているはずです。そのとき、また皆の応援が彼の傍らにあれば、と願います。応援有り難うございました!
■ 写真提供:こんどうさん
こんどうさんの写真館(下の6枚以外の写真も沢山UPされています。)
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